クルマガタリ

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【99台限定】トムスが「TOM'S SUPRA」を発表 トヨタ スープラのコンプリートカー

TOM’S SUPRA

日本のトップレーシングチームとして46年に渡り戦い続けてきた「TOM'S」。

その46年間のレース活動によって鍛え上げられてきた技術や資産を結集したハイパフォーマンスカーを「東京オートサロン2020」で発表しました。

そのうちの1台が『TOM’S SUPRA』です。

トムスとスープラ

トムスの歴史の中で「スープラ」という車は大きな存在です。

1987年に全日本ツーリングカー選手権(JTC)にA70型スープラで出場し、いきなりのデビューウィン。

SUPER GTの前身である全日本GT選手権(JGTC)では、1997年にA80型スープラで年間チャンピオンに輝きました。

そしてSUPER GT」に2020年からはスープラでの参戦が決定しています。

モータースポーツスペシャリストによって開発

「TOM’S SUPRA」の開発テーマは「THE SPORTS」

パワー部門を担当したのはレースエンジンのスペシャリストである前田光彦氏。

サスペンション部門を担当したのはセナとプロストの片腕と呼ばれたダンパーのスペシャリスト寺本浩之氏。

そして、トヨタの元テストドライバーであり、元トップガンの西島光義氏による徹底的なテストにより開発されたそうです。

460馬力を実現するエンジン

B58型3リッター直列6気筒ターボエンジンは、今までレースで培った技術を活かし、エンジン内部に手を入れず、更に耐久性を犠牲にせずパワーアップレスポンス向上を実現したそうです。

そのチューニング内容は、

  • ノーマルよりも多くの風量を稼ぐための「ハイフロータービン」に換装。
  • インタークーラーの性能を引き上げる「大型ヒートエクスチェンジャー」に換装。
  • エキゾーストシステム「トムス・バレル」に換装。
  • エンジンを電子制御する「ECU」のチューニング。

これらを行う事により、ノーマルの340PS/51.0kgf・mから460PS/59.0kgf・mに大幅にパワーアップさせたようです。

向上したパワーを支える強化されたシャシー

大幅に向上したパワーに対応するため、シャシーにも手が加えられています。

ハンドリングレスポンスの向上、コーナリング時、ブレーキング時、加速時に起きるボディのねじれを低減させる為に専用のブレースを装着し、ボディ剛性が高められています。

ダンパーは車内から前後で独立して減衰力の調整を行うことが出来るものに変更されてています。

ショックアブソーバーやスプリング等、細部まで見直して開発され、ワインディングロードなどスポーツ走行時は意のままに操る事ができ、街中ではストレスの無い乗り心地を実現しているそうです。

ブレーキシステムも強化されており、フロントには「brembo製の6ピストンキャリパー」と「380mm大型ディスクローター」を装着。ストッピングパワーの向上が図られています。

迫力のあるワイドボディ

TOM’S SUPRA

SUPER GT GT500車両と同サイズの全幅1,950mmまで拡大されたワイドボディ。

ノーマルのスープラの85mm増です。

空力性能を高めるフロント・リヤ・サイドの「ディフューザー」は、レースでも採用される高性能素材ドライカーボンで作られています。

ダウンフォースを発生させ、コーナリング性能を向上させるGTウイングをリヤに装着。

フロントマスクには「バンパーガーニッシュ」を装着し、エアロダイナミクスに優れたデザインに仕上げられています。

インテリアはオーダーメイドが可能

インストルメントパネル周りには随所にカーボン製「ガーニッシュ」を装着することによって、スポーティな機能美を演出。

標準のフロントシートを、運転時のホールド性を高め、好みのシート地に張替えが可能なバケットシート(オプション設定)に変更が可能です。

価格、販売予定

車両本体価格は14,230,000円(予価・消費税別) 

特別限定にて限定99台で同日注文受付を開始。

2020年夏頃よりのデリバリー開始を予定。