あなたは覚えてる?警察官の手信号の意味
先日車を運転していたら突然バグってる信号に遭遇しました(もしかしたら点検中?)
その信号の付近には警察官がおり、交通整理していました。
そこでは警察官は複数人で誘導棒を使って交通整理をしていましたが、「手信号」を使って行われることも十分可能性があります。
手信号は自動車免許を取得する際に一度は覚えたはず。
しかし、皆さんも忘れてしまっているのではないでしょうか。
今回は手信号の意味について振り返ってみたいと思います。
手信号とは
ここでは警察官、交通巡視員が行う交通整理のための手信号について解説します。
道路交通法施行令の第六条第一項にはこう記されています。
警察官又は第百十四条の四第一項に規定する交通巡視員(以下「警察官等」という。)は、手信号その他の信号(以下「手信号等」という。)により交通整理を行なうことができる。この場合において、警察官等は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図るため特に必要があると認めるときは、信号機の表示する信号にかかわらず、これと異なる意味を表示する手信号等をすることができる。
e-Govより引用
手信号は警察官か交通巡視員の手、もしくは誘導棒などの灯火によって合図されます。
信号が故障したとき以外にも、事故が起こった場合など渋滞が起こったときや、災害等による道路の損壊等で交通に危険が生じた場合にも手信号が行われる場合があります。
警察官、交通巡視員の行う手信号は信号機の色と違う場合でも手信号が優先です。
警察官等の手信号の種類と意味
警視庁ホームページより引用
警察官、交通巡視員が腕を水平に広げた状態で身体の正面と背面に対する道路は赤信号です。
警察官、交通巡視員が腕を水平に広げた状態で身体の側面に対する道路は青信号です。
警視庁ホームページより引用
警察官、交通巡視員が腕を垂直に上げた状態で正面と背面に対する道路は赤信号です。
警察官、交通巡視員が腕を垂直に上げた状態で側面に対する道路は黄信号です。
大事なのは警察官、交通巡視員の正面または背面の道路は必ず赤信号だということです。
手信号での右折の方法
警視庁ホームページより引用
まずは警察官、交通巡視員の指示に従い、交差点の中心付近までゆっくりと進み、停止します。その後、警察官、交通巡視員から発進の指示が出たら、周囲の交通に注意しながら右折します。
警察官、交通巡視員の灯火(誘導棒)による 信号と種類の意味
警察官、交通巡視員が灯火を横に振っているとき、身体の正面と背面に対する道路は赤信号です。
警察官、交通巡視員が灯火を横に振っているとき、身体の側面に対する道路は青信号です。
警察官、交通巡視員が灯火を頭上に掲げているとき、身体の正面と背面に対する道路は赤信号です。
警察官、交通巡視員が灯火を頭上に掲げているとき、身体の側面に対する道路は黄信号です。
手信号、灯火(誘導棒)による信号時の停止位置
基本は通常の信号機の止まる位置と変わりません。
しかし、交差点以外の場所で横断歩道も自転車横断帯も踏切もない場所では、手信号もしくは灯火(誘導棒)による信号を行なっている警察官等の1メートル手前の場所となります。
交通誘導員(警備員)の交通誘導
警備業法の第十五条には次のように記されています。
警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たつては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、又は個人若しくは団体の正当な活動に干渉してはならない。
e-Govより引用
警察官と交通巡視員以外にも工事現場等で交通誘導員(警備員)が車両や人の誘導をしていることもあります。しかし、民間の警備会社や交通誘導員の行っている交通誘導は、特別に権限を与えられている訳ではないので、警察官と交通巡視員の行う交通整理と違い、法的拘束力はありません。
そのため警備員の指示と信号機の色が違った場合は、信号機の色が優先されます。
最後に
近年では地震や台風によって甚大な被害が起こり、信号の故障や停電によって信号が使えないという状況は、いつ起こってもおかしくないという状況です。
筆者は熊本県出身ですが、大きな地震が起こることなんて全く想像していませんでした(阿蘇山が噴火したらどうなるかはなんとなく考えたことはありましたが)。
手信号の意味は、普段使わないからと忘れないようにしましょう。
いざというときに備えておくことが大切です。