オーバーフェンダーの装着と構造変更|車検への影響は?
車のカスタムで、大きな変化を与えられる人気のパーツの一つがオーバーフェンダーです。
しかし、オーバーフェンダーを取り付けるときに気になるのが、構造変更と車検への影響ですよね。
今回はオーバーフェンダーの取り付けと構造変更、車検はどうなるのか解説していきます。
オーバーフェンダーとは
オーバーフェンダーとは車のフェンダー部分を広げるパーツのことです。
ノーマルのフェンダーの上に後付けします。
なぜオーバーフェンダーを装着するのかというと、より幅の広いタイヤとホイールを装着するためです。
道路運送車両の保安基準の178条において、タイヤやホイールが車両の外側方向に突出していないことが定められています。
参考:https://www.mlit.go.jp/index.html
タイヤやホイールが車両からはみ出ている状態では車検に通すことが出来ません。
そこで、オーバーフェンダーを取り付けることで、ノーマルのフェンダーからはみ出してしまうタイヤやホイールを装着する場合に、はみ出ないように出来ます。
オーバーフェンダーは70年代のレーシングカーに装着されていたのがきっかけで人気のパーツとなりました。
オーバーフェンダーをスポーツカーに取り付けることで、よりワイドになり、より太いタイヤを履くことが出来るのでレーシーな雰囲気が増します。
SUV等に取り付けることで、よりパワフルでタフな印象を与えられます。
オーバーフェンダーの取り付けと車検
オーバーフェンダーを取付けて車検を通すことは出来ますが、注意しなければならない事があります。
まず、オーバーフェンダーを取付ける場合は、強固に取り付ける必要があります。
両面テープで貼り付けるだけ等の場合は、強度不足とされ車検に通らない可能性があります。
ですので、ビスやリベットを用いて確実に固定するようにしましょう。
また、タイヤとの隙間が小さい場合、タイヤが動いたときにフェンダーと干渉するとして不合格とされる可能性があります。
走行中にタイヤやホイールがフェンダーに干渉してしまうと危険です。
その場合は、フェンダーの加工やサスペンションの変更をして、タイヤとの隙間を確保するようにしましょう。
オーバーフェンダーの取り付けで心配な事がある場合は、車のカスタムなどを専門に行っているショップなどに相談するといいでしょう。
さらに、オーバーフェンダーを取り付け後の車両の状態によっては下記の構造変更をしなければなりません。
オーバーフェンダーの取付けと構造変更
オーバーフェンダーを装着すると車両全幅はノーマル時よりも拡大します。
オーバーフェンダー取付後に、車検証に記載してある全幅よりも片側で10mm以上、合計で20mm以上幅が広くなってしまう場合、車両の構造等変更申請が必要になります。
構造等変更申請は、陸運支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で行い、その後検査場へ車両を持ち込み、検査を受けます。
構造変更を行うと車検を受け直す必要があります。
そのため、車検のタイミングと合わせると無駄な費用がかからなくて済みます。
その他の注意点
普通自動車、小型自動車、軽自動車には、超えてはいけない寸法が決まっています。
全幅拡大の量によっては車種やナンバーが変わり、税金なども変更になる点にも気をつける必要があります。
まとめ
オーバーフェンダーは、元々は車両の高性能化のためのパーツですが、車のドレスアップにも適しています。
取り付けや車検などは少し手間がかかりますが、自分の車を個性的にドレスアップしたいと思う方なら、ぜひやってみてはいかがでしょうか?