トヨタ WRC 2020年シーズンの参戦体制を発表 セバスチャン・オジェの加入でタイトル奪回なるか
「TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team」は、東京オートサロン2020で、2020年のWRC(世界ラリー選手権)への参戦体制を発表しました。
- 2020年シーズンのTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの参戦体制
- 参戦ドライバーの簡単な経歴
- TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの活躍
- まとめ
2020年シーズンのTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの参戦体制
2020年シーズンは前年までのドライバー/コ・ドライバーのラインナップを一新。
以上の選手たちで参戦することになりました。
「セバスチャン・オジエ」をエースドライバーとして、ドライバーズタイトルの獲得を狙っていくようです。
参戦ドライバーの簡単な経歴
セバスチャン・オジエ
セバスチャン・オジエはフランス出身で、2013年から2018年までのドライバーズチャンピオン6連覇を果たしたトップラリードライバーです。
昨年はMスポーツから古巣のシトロエンに移籍、ドライバーズランキングは3位に。
しかし、資金や開発スピードの問題から競争力が低下していたシトロエンで3位という成績で、トヨタのヤリスWRCでの活躍が期待されます。
エルフィン・エバンス
エルフィン・エバンスはイギリスのウェールズ出身のラリードライバーで、昨年まではMスポーツでエースドライバーを努めていました。
2019年7月末のWRCのプロモーションイベントで参加していたラリー・エストニアで負傷。
その後3戦を連続欠場しましたが、復帰してからも以前と同様のパフォーマンスを示し、復活をアピールしました。
トヨタでもその安定感ある走りで活躍が期待されます。
カッレ・ロバンペラ
カッレ・ロバンペラはフィンランド出身で、WRCで優勝経験のある「ハリ・ロバンペラ」を父に持つラリードライバーです。
19歳という超若手ドライバーで、14歳からラリー競技に参加しています。
2019年は「WRC 2 Pro」に11戦に出場し、5勝しチャンピオンに輝きました。
初のWRカーでの参戦となりますが、その才能に期待されます。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの活躍
トヨタは、2017年にWRCに復帰しました。復帰2戦目となるラリー・スウェーデンで優勝し、ヤリスWRCの戦闘力の高さを示しました。
2018年にはマニュファクチャラーズタイトルを獲得。
2019年シーズンでは、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組がドライバーズ及びコ・ドライバーズ・タイトルを獲得しました。
しかし、マニファクチャラーズタイトルはトラブルやリタイアによるポイントの取りこぼしが影響し、ヒュンダイに明け渡すことになってしまいました。
まとめ
前年の チャンピオンを獲ったドライバーがライバルメーカーに移籍するという波乱の展開が起こったWRC。
2020年シーズンはシトロエンが2019年シーズンまでで撤退したため、トヨタ、ヒュンダイ、Mスポーツの3チームで争われますが、トヨタとヒュンダイのガチンコ対決になると予想されます。
また、今年は2010年に開催されて以来となるWRCラリー・ジャパンが開催されることになっています。