トヨタ 「GRヤリス」が世界初公開!パワフルな1.6リッターターボを搭載
東京オートサロン2020でトヨタが「GRヤリス」を世界初公開しました。
GRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の展開するスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルとなります。
GRのオリジナルモデルにはすでに「GRスープラ」があり、GRヤリスはそれに続くモデルとなります。
GRヤリスはWRCで勝つために生まれた
TOYOTA GAZOO Racingは、2017年にWRC(FIA世界ラリー選手権)に復帰しています。
参戦再開から2年目の2018年にはマニファクチャラーズチャンピオンを、3年目の2019年には「オィット・タナック」がドライバーズチャンピオンを獲得しました。
GRヤリスはトヨタの次のWRCマシンのベース車両となるために生まれた車です。
WRCで勝つために、TMR(Tommi Makinen Racing)と共に開発されました。
GRヤリスは単にヤリスのスポーツモデルということではなく、1から作り上げられた車両のようです。
GRヤリスのパワートレイン
搭載されるエンジンの1つは、「1.6L直列3気筒直噴ターボエンジン」です。
このエンジンは新開発されたもので、最高出力200kW(272PS)・最大トルク370Nm(37.7kg・m)と世界的に見ても高出力なエンジンとなっています。
トランスミッションには、6速マニュアルトランスミッション(iMT)が搭載されています。
さらに新開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」と組み合わされ、動的性能を追求しています。
GRヤリスのシャシー、ボディ
GRヤリスはTNGA(Toyota New Global Architecture)の思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用しています。
WRCの現場からの声を受け、バランスの取れた高剛性ボディを実現し、前後のサスペンションジオメトリを最適化。
ボディにはエンジンフード、ドアパネル、トランクリッド、にアルミ素材を使用し、CFRP素材のルーフパネルを採用し、軽量化と低重心化を図っています。
また、3ドアタイプのキャビンを採用することで、優れたボディ剛性と空力性能を得ています。
スポーツ4WDシステム GR-FOUR
新型エンジンが生み出すパワーは、新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」によって四輪に伝えられます。
GR-FOURは電子制御多板クラッチを採用しており、前後駆動力配分を最適にコントロールすることで、卓越した走行安定性を実現しているようです。
GRヤリスの生産、販売方法
GRヤリスは元町工場の専用ラインを使用して生産される予定です。
元町工場は、レクサスの「LFA」など多くのスポーツモデルの生産が行われた工場です。
その元町工場の「匠」の技能を有する従業員が組み立てる計画が予定されています。
GRヤリスは2020年夏頃の販売を目指しており、現時点では、特別仕様車 RZ“First Edition”と特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”を設定。
先行予約の受付がWeb限定で1月10日(金)10:00から6月30日(火)までの約6ヶ月間で行われます。